アフィリエイトサイトを運営していくにあたり、サイトに必要な記載事項をまとめてお伝えします。
アフィリエイトを始めた最初は、右も左もわかりません。
WordPressでサイトを作ることさえも四苦八苦で、何が必要かもわかりません。
そんな初心者の方のために、アフィリエイトサイトに記載することを、必要最低限でまとめていますので、参考にしていただければと思います。
また、記事最下部にサンプルをご用意していいますので、勝手にダウンロードして使って下さい。
まあ、勝手にといっても、コメントくらい残していただけると嬉しいですが・・・
「特定商取引法に基づく表記」について
アフィリエイトのみで、自分の商品やサービスがない場合
結論からいうと、必要ではありません。
アフィリエイトは、自らが商品販売をしているわけではなく、単に商品やサービスの紹介をしているビジネスになります。
特定商取引法は、商品やサービスを直接提供する事業者を対象としているもので、それらを紹介するアフィリエイトサイトや、バナーを貼った個人ブログに対してまでは対象にしていません。
したがって、アフィリエイトに特化したサイトを運営している場合においては、「特定商取引法に基づく表記」は必要ないのです。
しかしながら、アフィリエイトサイトとして、ユーザーにより良い商品やサービスを紹介するという責任はありますから、直接、商品やサービスを販売する紹介先が、特定商取引法に基づく表記を行っているかどうかの確認は必要です。
なお、紹介先に「特定商取引法に基づく表記」という表現がなくとも、「運営者情報」等の表記において、法律の定める表記を網羅しているのであれば問題はありません。
アフィリエイトの場合、A8ネットやafbで提携をしているかたが多いでしょうから、そういった場合は、販売元に関して特定商取引法に基づく表記をASP側がをきちんとチェックをしていますので、とりたてて気にすることはないと思います。
商品やサービスを自らが販売している場合
この場合は文句なく、特定商取引法に基づく表記が必要となります。
例えば、アフィリエイトビジネスを長く続けていて、そのノウハウに関するコンテンツ販売を始めた時などは、当然、記載しなければなりません。
いわゆる、自分の商品やサービスをインフォトップなどにアップしてコンテンツ販売をする、自分で制作したイラストやフォトをサイトで直接ダウンロード販売するなどです。
当サイトでは今のところ自らの商品は販売していませんので、本来であれば、「特定商取引法に基づく表記」は必要ないのですが、自社の有料コンテンツを掲載することもありますので、特商法の掲載枠をあらかじめ固定ページで設けているだけです。
ただし、現在の表記では通用しませんので、自分の有料コンテンツを掲載した場合は、掲載内容の書き換えが必要になります。
また、ユーザーにとっては、誰が紹介者で誰が販売者か、商品に対する問い合わせやクレーム等はどこに連絡すればいいのかといったこともあるでしょうから、そういう責任の所在を明確にする上で、今は必要ないとわかっていても表記しています。
そのほうが、ユーザーは迷うこともありませんし、親切だと考えます。
ただ、そういった位置づけであれば、「特定商取引法に基づく表記」とせずに、「サイトのご利用について」といった記載の中で伝えるだけで良いとも言えます。
運営者情報はユーザーの信頼感を高める
運営者情報とは「プロフィール」
運営者情報で記載するのは
- 名前(ハンドルネーム可)
- 連絡先メールアドレス
- 経緯を含めたサイト公開目的等
くらいですが、人によっては、写真やアバターを載せたり趣味などの個人情報を含め、運営者情報としてアップしている人もいます。
運営者情報は、法的な制約を受けているものではありませんが、ユーザーに信頼あるサイトと思っていただくためには必須と考えたほうがいいでしょう。
アフィリエイトもしていない、単なる個人発信の日記や趣味ブログであれば表示する必要もないのかも知れませんが、単なる商品やサービスの紹介といってもアフィリエイトは立派なビジネスです。
運営者がどんな人ともわからないようなサイトの商品紹介を信頼できるでしょうか?
運営者情報は、ブログやサイトの信頼性を高めるために、大切なコンテンツです。
なお、また、PPC広告等を出稿する場合には、上記のイメージプロフィールではなく、ちゃんとした運営者情報が必須となります。
サイドバーへのプロフィール掲載サンプル
上記のイラスト画像入りのプロフをサイドバーに表示するサンプルです。
このままコピーして、「ここの自己紹介文を書きます・・・」以降を、自分のプロフィール情報に書き換えて下さい。
プロフィールの作成に関しては、プラグインを使う、あるいは専門的なCSS、HTMLでの記述して作成するなどの情報があちこちにありますが、HTMLを知らずにWordPressなどを始めた初心者にとって、サイトデザインを追い求める必要はありません。
こんなもんで良いのです。
プロフィールで用意する画像は、180px × 180pxのピッタリでもいいですが、若干大きくてもいいので、適当なサイズの正方形画像を用意して下さい。
縦横180pxのサイズで円形表示するようになっています。
<div><center>
<img alt="プロフィール" style="border-radius: 50%;" src=" プロフィール画像のあるURLを貼り付ける " width="180" height="180" /></center></div>
<br>
<br>このサイトを運営している○○です。
<br>
ここ以降に自己紹介文を書いて下さい。<br>
改行したいところにはカッコ・小文字のb小文字のr・カッコ閉じるを入れます。こんなふうに→<br>。
「サイトのご利用に関して」の記載
これはサイトが発信する内容によって、あったほうがいいかどうかが決まってきます。
例えば、当社が運営しているダイエットサイトでは、有料、無料に関わらず、当社独自のコンテンツとして情報を広く一般に発信しているため、次のような表記を加えています。
- 「〇〇〇ダイエット」については、18歳以上のかたであれば、年齢、性別等を問わず実践して頂けます。(18歳未満のかたの成長過程にあるご年齢は対象外となります。)
- 「〇〇〇ダイエット」を実践された場合、どなたにおいても、必ずしも、等しく効果があるわけではありません。効果がみられない場合もあり、個人差を伴うものであることをご承知下さい。
- 当サイトの情報に基づいて「〇〇〇ダイエット」を実践される場合は、実践者ご本人の責任においてお願い致します。
ダイエットは、ご本人の体調、体質、食生活の環境等、諸条件によって一律ではございません。
過度なダイエットは控えることが必要であり、その実践のいかなる結果に関しても、実践者ご本人の責任となります。
個人においても、独自の情報を発信する場合、発信する内容によっては、こういう内容に準ずる記載をする必要があります。
それは、自分の身を守るためでもあり、かつ、それがユーザーを守ることにもつながるからです。
こういう記載は、「サイトのご利用について」、「サイトのご利用に関して」という別メニューでの記載がいいと思います。
アフィリエイトサイトでもプライバシーポリシーは必須
必要な理由
プライバシーポリシー(個人情報保護方針とも言う)に関しては、あまり意識していないアフィリエイターの方が多いのではないかと思います。
実は個人ブログでも、アフィリエイトサイトでも、プライバシーポリシーの記載が必要なのです。
なぜプライバシーポリシーの記載が必要かというと
- アフィリエイトプログラムやアクセス解析を利用している場合などは「Cookie」が使われているため、それらサービスの利用規約にプライバシーポリシーを記載することが明記されている。
- グーグルアドセンスにも「Cookie」が使われており、規約の中にプライバシーポリシーを記載するよう明記されている。
必要な記載内容
- サイトを運営する中で知り得た個人情報はどう管理し、何に使うかを記載
・取得した個人情報は、〇〇、〇〇など以外使わない、あるいは〇〇、〇〇などのみに使うといったように、利用方法に関して特定する記述を入れる。 - 特殊な場合として、「警察や裁判所などの公的機関から書面で要請された場合のみ、個人情報を開示することもある」という記述も必ず記載する。
- 広告サービスを利用していること及び、その広告サービスがCookieを使用していること併せて記載。
- どのようなサービスのアクセス解析ツールを利用しているか、そして、そのアクセス解析ツールがCookieを使用していることを記載する。
- Google AdSenseに関しては、Cookieの利用を無効にすることが出来る方法があることを伝える記述とともに、無効にする方法が記載されているページのURLのリンクも貼らなければいけないことになっています。
- 個人情報保護法について(個人情報保護委員会)
メルマガに関する表記
メルマガの送信に関しては、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法、または迷惑メール防止法とも言われる)」により定められています。
アフィリエイトサイトにメルマガフォームを設けたりするなど、メルマガを始めようというかたは、あらかじめ網羅しておく必要があります。
オプトインの取得
メルマガを送るためには、あらかじめ相手からそのことに対する同意を得なければならないという考え方に基づいて、オプトインの取得が必須です。
オプトインの取得とは
- あらかじめ、広告・宣伝メールの送信が行われることを認識してもらうこと
- それについて賛成の意思を表示してもらうこと
この二つを意味します。
ただし、「インターネット上で公開されている場合」や「名刺交換によって得た場合」、「すでに取引関係にある場合」については、オプトイン規制の対象外となります。
オプトアウトの運用
「オプトインの取得」ができた相手にメルマガを送信する場合は、「オプトアウトの運用」が義務付けられています。
メルマガ本文に次のことを記載しておかなければなりません。
「オプトアウトの運用」とは、メルマガ送信に際して
- 送信責任者名
- 会社、又は屋号等
- 住所
- 電話番号
- 連絡先メールアドレス
を表記することを言っています。
ただし、電話番号は絶対ではなく、苦情や問い合わせができる連絡先として、メールアドレス、URLだけではなく、電話番号まで掲載することが奨励されているのです。
また、メルマガ解除について、法的には、解除に関する依頼先のメールアドレスが記載されていればいいのですが、今では、クリックすれば解除できるメルマガ配信停止のURL記載があたりまえになっています。
私個人としては、メルマガ解除URLとともに、受信アドレスの変更URLも記載されていれば、ユーザーにとって親切かなと思っています。
自分の本名や住所などを知られたくない場合
自分がインターネットでアフィリエイトなどのビジネスをしていることを勤め先に知られたくない。
ほとんどがそういう理由だと思います。
他には、自宅を知られるのは怖い。
嫌がらせの電話やメールがくるのが心配。
こういった理由もあるでしょう。
しかし、厳しめな言い方になりますが、ビジネスをしていこうと思うのに、そういうことを言うのはおかしいと思います。
お金を稼ぎたいけど、自分の情報は知られたくない。
そんな都合のいいこと、虫のいいことで商売はできません。
しかしながら、事情がわからないでもないですから、なるべく、知られずにするとしたら、次の方法があります。
- 名前を”ひらがな”で表記する。
名前が東京太郎なら、”東京たろう”で。
この程度なら受容範囲です。
ただし、東京太郎を”東京じろう”と表記するのは×です。 - 名前、住所、電話番号等はテキストで記載するのではなく、画像で表示する。
画像で表示させることによって、検索エンジンでヒットしにくくなります。
※メルマガ配信では× - 以下は費用がかかる方法になります。
・電話番号は、自宅の番号を使わずにフリーダイヤルを使う。
・電話番号をレンタルして、その番号から自分の電話番号に転送してもらう。
・住所をレンタルする。
といったように、需要と供給の関係で、探せばいくらでも方法があるものです。
ただし、法に触れない範囲であるとともに、ユーザーの信頼を失うことのないやり方でやって下さい。
お問い合せページで信頼アップ
WordPressでお問い合せフォームを作るプラグインはたくさんありますが、こちらのサイトでわかり易く説明がされていますので、ご参考にされるといいでしょう。
【WordPress】お問い合わせフォームのためのプラグイン5選
ちなみに、当サイトのお問い合せフォームは、MW WP Formで作成してあります。
お問い合せページを作るノウハウを覚えれば、先々、いろいろな場面で役立ちます。
また、お問い合せページを作る場合、ユーザーに「プライバシーポリシー」への同意を確認させることが必要です。
そこまでの気配りをしておけば万全と言えるでしょう。
まとめ
- アフィリエイトサイトに特化しているサイトであれば、「特定商取引法に基づく表記」は不要であるが、PPCなどをする場合は、ユーザーの信頼を確保するためにも、アフィリエイト用の「特定商取引法に基づく表記」を掲載しておくことが望ましい。
- 自分が商品やサービスを提供する場合は、正規の「特定商取引法に基づく表記」が必要。
- 「特定商取引法に基づく表記」と「運営者情報」は異なるもの。
- 運営者情報は、サイトの信頼性を高めたり、自分をブランディングしていくために、必ず設置する。
- サイトで発信する内容によっては、「サイトのご利用について」を設けたほうが良いものもある。
- 個人ブログやアフィリエイトサイトでも、アクセス分析やAdSenseなどの広告を使う場合、プライバシーポリシーが必須。
- メルマガは「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」により、オプトインの取得と、オプトアウトの運用が義務付けられている。
サンプルダウンロード
サンプルは自由にダウンロードしていただいてかまいません。
テキストファイルになっています。
ご自分のサイトに合うように編集・加工して下さい。
各サンプルの見出しはH2タグ又はH3タグで指定してあります。
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なお、サンプルのご利用に関していかなる不利益が生じようとも、当サイトでは責任を負いかねますので、ご承知の上でお使い下さい。