もともと高い広告有用性が求められていたGoogle AdWords
PPCアフィリをしている人なら誰もが知っているように、2018年4月18日にYahoo!の広告掲載基準が改定されました。
広告掲載基準
ユーザーにとって有用性の低い、以下のような広告は掲載できません。以下のような広告は掲載できません。
(1) 広告主による独自のコンテンツが乏しいもの
(2) アービトラージサイト等、第三者のサイトへのリンクや広告が多数掲載されているものや、広告のクリック等をさせることを主目的としているようなもの
(3) 正確性・信憑性に欠けるもの
(4) その他、ユーザーにとって有用性の低いもの
もともとPCCアフィリが簡単で、かつ稼げると言っていた頃は、掲載する広告も公式ページからいい画像を選んで画面ハードコピーをし、記事はASPのプロモーション詳細や、公式サイトのLPに書かれている文面を拝借してうまくまとめたペラサイトで良かった時期がありました。
なので、「スキルのない初心者でも一日数時間の簡単な作業、あとは、ほったらかしで稼げる」というふれ込みの塾や教材がたくさんありました。
「簡単な作業、あとはほったらかし」・・・それはウソではありません。事実、稼げていたのですから。
もちろん、いくら簡単だと言っても、広告掲載する商品選びやキーワード、利益を出すための入札価格設定や損切の基準など、いろいろ学んで実践していかなければ、稼げる、稼げないが左右されます。
Yahoo!の広告掲載基準が改定されたからと言って、PPCが稼げないわけではありません。
ペラペラサイトで稼げたのが不思議なのであって、もともとGoogle AdWordsであれば、Yahoo!以上の広告有用性が求められていて、PPCアフィリをする方はGoogleを避けていたというのもあります。
ですから、広告掲載基準が改定されて、これからどうしたらいいかと思案したのは、ペラペラサイトだけで稼いでいた方だけですし、もともと出稿サイトをちゃんと作り込める人達は、特に困ってはいないのです。
私の場合は、訳あってGoogle AdWordsから始めたので、Yahoo!の広告掲載基準が改定されたからといって驚きもしないし、困ったなという思いもありませんでした。
基準がGoogle AdWordsに近くなったかな・・・くらいの感覚です。
まずは、改定された広告基準を整理してみたいと思います。
Yahoo!プロモーション広告の広告掲載基準改定
広告主による独自のコンテンツが乏しいもの
簡単に言うと、ペラペラサイトではダメっていうことです。
ここでいうペラペラサイトとは、単に公式ページなどの画像をキャプチャーして貼り付け、簡単な紹介記事を書いただけのサイトをいいます。
ページ数が少ない、多いのことを言っているわけではありません。
公式サイトのLPのヘッダー画像をキャプチャーして、自分の出稿サイトのヘッダーに貼り付けたり、公式サイトを見れば確認できることだけしか記載されていない内容のサイトです。
これは、あらためてYahoo!さんが言わなくても、独自コンテンツのない、そういうサイト自体に存在価値はないでしょうけれど、最初の頃はそれも許されて稼げていたのですから、いい時代だったと思います。
今回、有用性でYahoo!からも良しとされているのが、複数の商品の比較や、企業ごとの費用やリフォームの種類などの情報です。
やはり、閲覧するユーザーにとって、一定のまとまった情報を得ようとすると、あちこちを覗いて、自分で情報をまとめなければなりませんので、比較やおまとめの情報はユーザーにとって有益性があるということなのでしょう。
アービトラージサイト等、第三者のサイトへのリンクや広告が多数掲載されているものや、広告のクリック等をさせることを主目的としているようなもの
ア-ビトラージは、最近、仮想通貨で良く耳にする言葉ですが、PPCで言えば、クリックされることを目的にして、主目的のコンテンツより、他のサイトへのリンクや、広告がペタペタ掲載されているものを指していいるようです。
以前、私が、PPC広告を出稿した時、商品のことを良く知っていただくことを目的として、該当商品に関わるYouTubeの動画を二つほど埋め込みしました。
例えば、商品の使い方を説明している動画とかです。
私としては、購入前に商品の使い方もイメージできて、ユーザーに対する有用性が増すと考えたのですが、Yahoo!さんには私の意図などわかりはしないでしょう。
ポリシーに違反するということで、出稿したとたんに一発で配信停止だったことがあります。
結局、その広告はどうしたかと言うと、配信停止を食らってすぐ、「たぶん動画がひっかかったのだろうな」と思い、すぐ動画を削除し、10分後に再審査を申請しました。そのまんま何ごともなかったようにOKでした。
広告出稿主自らが出演して、実際に商品を訴求する自社動画であればOKなのかもしれません。
最近はいないと思いますが、出稿した広告にGoogle AdSenseを貼っている場合などは、必ずと言っていいほど審査には通りません。
出稿した広告で商品を売りたいのか、AdSenseをクリックさせることが目的なのか判断などつきませんから。
ただ、Yahoo!側でも、ア-ビトラージサイトの定義については、「これです」という明確な定義はないようで、実際のところどの程度でポリシー違反と判断されるのかは、審査する人によって左右されようです。
正確性・信憑性に欠けるもの
商品、サービスについて個人の感想や主観、体験談をつづっただけのものは、記載されている情報の客観的根拠が乏しく、正確性や信憑性が欠けていると判断される。
との記載がされていますが、これは
訴求商品と体験談だけのコンテンツになっている場合で、体験談を書くことが100%ダメというわけではありません。
出稿した広告の内容が、最初から終わりまで体験談だけで終わり、そのあとで「公式サイトはこちら」のボタンというような広告だけでは審査に通らないということを言っています。
じゃあ、他にコンテンツがあればいいのかといっても、訴求商品となんら関係のないブログ記事があるだけのものでは、コンテンツがあるとは言えないので、審査には通りません。
いずれにしても、体験談というより、訴求商品に対して信頼性や正確性が担保できる客観的な評価を求めているものと考えられます。
サイトの信頼性という意味では、公式サイトから画像のキャプチャーなどもせずに、ちゃんとサイトの体裁を作っていたとしても、そのページに訴求商品だけの掲載しかないようなものは、広告出稿のためだけに便宜的に作ったものとして信頼されないようです。
いわゆる、「にわか作りのサイト」という意味で、ペラサイトと同様のことを言っています。
また、有用性を担保しようとして、並べ替えや絞り込み検索の機能を付けたりしても、その機能を使った結果がユーザーにとって有益な情報となり得るのかどうかで評価されるようですから、単に機能を付加すれば有用性がある広告と判断されるわけではありません。
ランキングサイトでも、そのランキングが主観ではなく、客観的事実に基づいた正確性と信頼性が担保できるランキングでなければなりません。
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まとめ
今後のPPCアフィリエイトをするため出稿する広告サイトの作り方について、ひとことで言えば、「ユーザーに価値ある情報を提供できているか」ということに尽きるのではないかと思います。
結局、サイトアフィリでも同じ考え方になるのですが・・・。
- 出稿する広告について、ユーザーの視点で考えたか? 売りたいだけになっていないか?
- 述べていることが、正確性・信頼性の担保のとれる客観的な内容になっているか?
- 公式サイトとは目線を変えた独自性のある内容を盛り込んでいるかどうか?
これで十分ではないでしょうか?!
ネットでは、「PPCには絞り込み検索が必須になります」と言っていらっしゃるかたもいますが、必ずしもそうではありません。
ユーザー視点で、ちゃんとしたものを出稿すれば、Yahoo!さんは掲載してくれます。
ただし、出向サイトに求めらるものが、以前よりずいぶんと敷居が高くなったことだけは確かです。
アフィリエイターは不労所得者ではない
ユーザーは、何かしらの目的をもってネットを探し回ります。
それも、目的の情報を得られるまで、あっちにいったり、こっちにいったりとネットを徘徊するのです。
ランキングサイトを作っても、絞り込み検索のあるサイトを作っても、最後に判断するのはユーザーですから、アフィリエイターの役目はユーザーが判断できるだけの情報提供ができているかどうかにかかっています。
「やらずぼったくり」という言葉がありますが、それがアフィリエイトに関しては「不労所得」という呼び名に変わりました。
しかし、価値あるアフィリエイターは「不労所得者」ではありません。
アフィリエイターの本来の役目は、ユーザーが本来することをユーザーに成り代わっておこない、有用な情報を提供することにあります。
インターネットを徘徊するユーザーは、インターネットに情報があるのはあたりまえと思っていますが、そのあたりまえの情報を一生懸命提供している存在としてアフィリエイターはいます。
ランキングや、おまとめのサイト、あるいは多くの情報をもとに、絞り込み検索でユーザーが得たい結果を提供できるようにするなど、アフィリエイター達は、そのサービスを提供するためにコツコツとコンテンツを作っているわけですから、けっして不労ではなく、ちゃんと働いていると言えます。
本来、サービス業とはそういうものですから。
もちろん、一度作ったサイトは、資産になり得ます。
その資産がお金を生みだしてくれるようになれば、アフィリエイターという職業は、不労に近い所得が得られるとういう可能性があります。
アフィリエイタ―っていう職業を勘違いしていませんか?
アフィリエイターはの役目は、「正確で、信頼のある情報」を提供することです。
ただ、「正確で信頼のある情報」と言っても、アフィリエイターのサイトが公式サイトを見ればわかるような情報だけであったりすれば、そのサイトに価値はありません。
アフィリエイターは、アフィリエイターという職業の本質を理解する必要があるのではないかと思います。
一般社会でも、「自らが商品を持たないでもビジネスが成り立っている」という職業がたくさんあります。
実店舗を持つのか、仕入れを伴うのかの違いはあっても、アフィリエイターと何ら変わることはありません。
そういう職業の人達は、ユーザーに対して「自分のところから買ってもらうことで、ユーザーはこういう付加価値を得ることができる」というビジネスのやり方をすることで、ユーザーから信頼され、選んでもらうよう努力しています。
アフィリエイターも、ユーザーに商品を買ってもらうために、見込み客を公式サイトへ誘導する様々な工夫をします。
「誘導」と言えば、ちょっと聞こえが悪いかも知れませんが、商品のことをもっと詳しく知りたい、買いたいという気持ち、いわゆる購買心をあげる工夫です。
実際には、ユーザーは様々なサイトを見て判断するはずで、あなただけのサイトを見て決めるわけではありません。
極端な話、いろんなサイトを見て、たとえ価格が他より高くても、「このサイトで申し込み(購入)しよう」と判断してもらえるようにする商売です。
その時の付加価値というのは、サイトの「安心感」、「信頼感」、運営者からの「サービスや特典」、あるいは「購入したあとのフォロー」です。
物販アフィリエイトを本格的にするなら、ランキングや絞り込み検索機能でサイト価値を向上!
ユーザはあちこちの類似商品を覗いて、結局、どれがいいのかわからなくなる
私にもよく経験がありますが、WordPressテーマを購入しようとして、あちこちのサイトをみたことがありますが、ひとつ一つ見ては、また別のテーマを見て、結局、どれにすべきか迷ってしまったことがありました。
そんな時、用途別のランキングサイトを見つけ、そのサイト一つをくまなく見ることで、「どれを買ったらいいか」、「よし、これに決めた」という判断がつきました。
ただ、ランキングはサイトアフィリだけであれば、自分の経験に基づく主観でもいいのですが、PPCアフィリをする場合のランキングだと、順位付けに関する客観的な判断が求められますから、自分のお気に入り順などのいい加減なランキングでは審査に通りません。
絞り込み検索の機能は、ユーザーの利便性を高める
先ほどの、WordPressテーマの購入ですが、用途別のランキングサイトに絞り込み検索があれば良かったと感じました。
その時は、アフィリエイト向きのテーマで、かつランキング機能ありのテーマを探していたので、ランキングがあるかどうかを、それぞれの公式サイトを覗いて確認しなければなりませんでした。
もちろん、単一商品だけのサイトやLPであれば絞り込みなど不要ですが、いくつもの類似商品を紹介するようなポータルサイトでは、必須とも言える機能かも知れません。
アフィリエイターが提供するサイトは、ユーザーいかに目的とする情報や商品に早くたどり着けるかのお手伝いをするためのものですから、ユーザーの探す時間を短縮化するために、サイトの利便性を高めることは大切かも知れません。
ランキング機能や絞り込み検索機能を標準で持ったテーマ
下記掲載に関して、「お薦めランク」は次の基準にしてあります。
- 超初心者:これからアフィリエイトを始めるところで、WordPressに初めて触れるような人、あるいは理解が十分でない人。
- 初心者:WordPressを使ったサイトを一つは運営した経験がある、または現在している人。
- 中級者:WordPressのサイト制作に関して、超初心者や初心者に教える、またはアドバイスができるような人。
ランキング機能を標準搭載のWordPressテーマ
エッジプラスワン 価格:23,800円
お薦めランク:超初心者
POINT:PPC向けのテーマです。類似のテーマが多いので、デザイン的には埋もれてしまうかも知れませんが、初めて物販サイトアフィリや、PPCアフィリをする人には一番最適なテーマです。クールでかっこいいWordPressテーマ Ver.15&Ver.14 価格:20,000円
お薦めランク:超初心者向け
POINT:格段にサイトデザインのセンスが向上。ブログを主体に情報発信をしながら、しっかりサイトアフィリをする超初心者向け。幅広い利用ができるテーマ。通常のランキング+松竹梅のランキングもできる。AFFINGER PACK3(WING対応) 価格:39,800円
お薦めランク:初心者~中級者向け
POINT:稼ぐためのあらゆる工夫が施されているテーマ。通常のテーマと異なり、専用の管理画面があるが、その充実さゆえに初心者は、取扱いに慣れるための時間を要するテーマ。ただ、アフィリエイトに関して最強テーマの一つ。賢威7 価格:24,800円
お薦めランク:中級者向け
POINT:アフィリエイトの方向性に合わせて手を入れてやる必要があるテーマ。慣れればいいが、慣れるまでに挫折する初心者も多い。テンプレートのデザインは洗練された感がない。フォーラムがあり、サポートは充実している。TCD WordPressテーマ BRIDGE 価格:19,800円
お薦めランク:初心者向け
POINT:業種業態別にテーマを提供しており、デザインは国内トップクラス。完成度が高いため、基本的にカスタマイズせずとも、高いレベルのサイト制作が可能。ランキング・比較・口コミ・レビューサイトなど、アフィリエイトに特化して開発されたテーマ。TCD WordPressテーマ Reviewer 価格:9,980円
お薦めランク:初心者向け
POINT:BRIDGEと同じく、デザインプラスのWordPressテーマ。デザイン性の高い比較サイトやランキングサイトに特化したテンプレートで、誰が作っても仕上がりの良いサイトが出来上がる。サポートもしっかりしているALPHA2 WordPress Theme 価格:22,800円
お薦めランク:初級~中級者向け
POINT:WEBデザイナーとアフィリエイターがタッグを組んで開発したテーマ。挫折するほどの難しさはなく、メールとフォーラムでのサポートもあるので、初心者でも安心していい。デザイン的にも、他との差別化が図れるテーマ。
絞り込み検索機能が標準搭載されているWordPressテーマ
WordPressテーマ GENSEN
価格:34,800円 |
ワードプレステーマまねきねこPPC(4/18Yahoo!広告掲載基準改正対応版)
価格:39,800円 |
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エッジプラスワン
価格:23,800円 |
絞り込み検索のプラグインはあるけれど・・・
絞り込み検索のプラグインは探せば色々とありますが、私はお薦めいたしません。
日本語で高機能な、WordPress用絞り込み検索プラグイン「FE Advanced Search」というものもありますが、なんせ価格が59,800円。
他にも、いくつかネットでは紹介されており、ある程度知識がある人から言わせれば、簡単でこんな感じにサクサクっとできますといったレビュー記事も載っていますが、どれもこれも簡易的な感じで十分なものではありません。
ユーザーに満足してもらえるレベルではないということです。
場合によってはカスタマイズも必要となりますから、そんなことに時間をかけるくらいなら、稼ぐことに集中したほうがいいと思います。
当社で、絞り込み検索のプラグインを制作して、公開できないかを検討中です。
お薦めの、ランキング作成プラグイン
「WP Rankinger Pro」というプラグインがイチオシです。※現在、販売停止中です。
このプラグインは、現役の高校生(現在は大学二回生だそうです。)が作ったプラグインですが、当時はProバージョンはなく「WP Rankinger Lite版」という無料のプラグインで、Proバージョンの開発前提に提供していた無償版でしたので、ある程度の機能制限がされていました。
制作するきっかけは、「賢威」のランキングがショボいからだったそうです。
現在は、Proバージョンも出来上がり「WP Rankinger Pro版」として有償配布されています。価格は3,980円です。
このプラグインがなぜお薦めかと言うと、アフィリエイト初心者の人が一番つまづきやすい、「ボタンを作る」、「ランキングを作る」という、この二つをプラグインが叶えてくれるからです。
ちなみに、こんなランキングがすぐにできてしまいます。
テンプレート(テーマ)によってはボタンやランキング作成機能が標準で備わっていたりしますが、それはそのテーマでしか使えないものが多く、このプラグインがあれば、テーマ問わずにランキングの作成ができますので、とても融通の利く便利なプラグインです。
気になる方は、デモ版でお試しができますので、確かめて下さい。